どうやら半径約180kmの円とそれをおおよそ10等分する円心からのベクトル上には名神大社や一之宮などの有力な古社が配置されているようだ。
●鳥海山大物忌神社
●貫前神社
●若狭彦神社(若狭姫神社)
●伊予神社
●都農神社
それぞれがその円心となる5つの円。
半径180kmの円に内接する正十角形と正十二角形は神社配置の基準となると考えるが、正十二角形を時計回りに18°回転すると二つの図形の【共通傾きライン】として方位角108°を得ることができる。
これは黄金三角形の垂直二等分線と正三角形の一辺の傾きが同じことを意味する。
方位角108°は出雲大社ー伊勢神宮のラインでもあり、日本の伝統的な聖なるラインと考える。
また一方で東国では日光男体山・富士山・立山雄山の正三角形、関西では伯耆大山・剣山・石鎚山がそれぞれ測量のベンチマークになっているようだ。
日光男体山・富士山・立山雄山の正三角形の一辺は約170kmで等辺180kmの黄金三角形の垂直二等分線の長さに極めて近い値となる。
(※等辺180km(36°−72°−72°)の場合、平面上垂直二等分線の長さは171.19km、底辺の長さは111.24kmとなる。111.24kmは緯度一度の長さに近く、興味深い。)
立山⇒富士山のライン上に諏訪大社
富士山から日光男体山のライン上に秩父神社があり、
諏訪大社⇒秩父神社⇒鹿島神宮は同緯度ラインとなる。
出雲ー伊予 熊野本宮ー若狭彦 それぞれ子午線方向の円の半径だが、この4点を結ぶことで長方形ができる。
その線分上には剣山と伯耆大山があり、目印となっている。
その他、都農神社⇒熊野本宮大社のライン上には四国の足摺岬・室戸岬があるなど、山・島・岬などをベンチマークに利用していると思われる。
そしてもうひとつ。大鳥大社を中心とした円がある。
これは鳥の図形をつくる基準線。
大鳥大社を要に
東翼が、気多−諏訪−安房
西翼が水若酢−出雲−宇佐
鳥の頭が籠神社
鳥の尾または足が丹生都比売神社。
円中心からのベクトルは12本。
角度は均等ではなく、
70°(35°×2)
60°(30°×2)
50°(25°×2)
それぞれ2組で360°となる。
南の空の星座(東海のオリオン、伊予の南斗六星、伊弉諾神宮=アンタレスなど)と南方の守護・朱雀を重ねる意図があると思われる。
これまで投稿してきたように東国の円は北の空(常陸の北斗七星、信濃のカシオペヤ、寒川神社=ベガ・織女星など)を表し、北方の守護・玄武を重ねるのと対応しているのだ。
鳥の図を構成するラインは、貫前の円・若狭彦の円のそれぞれの接線、伊予の円の円心(伊予神社)付近を通るラインにもなっている。
天の地上投影。
北の空の星座と北方の守り玄武を。
南の空の星座と南方の守り朱雀を。
それを重ね描くための基準線が5つの180km半径の円と円心からの10等分線なのではないだろうか?