常陸國の七つの名神大社は北斗七星〜破軍星を背に

名神大社を結んでできる図形について考えています。

神社が織りなす『列島星図』~地上投影された朱雀と玄武

彌彦神社ー宇奈己呂和気神社ー鹿島・香取ー三嶋神社(旧地か?)ー熱田神宮気多大社の六社を結んでできる六角形=亀甲。

これをを甲羅と見立てると…

能登半島』がキトラ古墳壁画の『玄武』の頭のように見える。

まるで天鳥船に乗って空から見て描いたかのようだ。

ちなみに銚子の犬吠埼を頭とみた場合はスッポン?
なんだか鹿島神宮香取神宮が両目みたいな…

大ヤマト玄武の頭は『志摩半島』。
神宮の内宮・外宮が両目か?
鹿島・香取と位置的に対応するか?

方位角108°は日本の伝統的な信仰ライン。

円の十等分線は万能な基準線。
円心からのベクトル上には有力な神社が位置する。
神社が象る黄金三角形が綾織のように列島を覆う。
前方後円墳の形も現れ、東日本と西日本に分ける。

 

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列島星図

神社がつくる列島星図キトラ古墳の造営時期と関係するだろうか?そして古墳の埋葬者とも関係するのか?

 

天文図(星官・二十八宿)そして四神・十二支を壁画に描くキトラ古墳

 

南方の守護【朱雀】と北方の守護【玄武】を列島星図に重ねるように神社を配置していることの根源的思想とおそらく同じだと思う。

 

列島星図は神話ともリンクする。

 

古事記の『国譲り神話』において、タケミカヅチオオクニヌシに迫るシーン。

 

浜に剣の束を刺し、剣先に座るタケミカヅチ

…なんとも不思議な表現である。

果たしてお尻は大丈夫なのだろうか???

 

タケミカヅチを祀る鹿島神宮は北斗七星のアルカイドに対応している。破軍星であり剣先星ともいわれる。

 

そう。タケミカヅチは剣先に坐する神なので大丈夫なのだ。

 

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神社配置の基準線

古代。天子は天からのメッセージに忠実に従う必要があった。
 
古代中国において常に注意深く天体を観測し政治を行っていた。
 
十二次や二十八宿を地上の国々に充てる『分野説』もその一つの形だったのかもしれない。(天の地上投影)
さて、日本には驚くほどの長い歴史をもつ古社が現在も数多存在し国や人々の安寧を守っているが、その発生は割と謎のベールに包まれたままだと思う。
 
自然への畏怖・崇拝や祖霊への祈りを起点とし、おそらく弥生・縄文と遡るのは間違いないだろう。そしていつしか社殿が造営されるようになり、伊勢の『神宮』を頂点とするヒエラルキーに組み込まれていった。
 
大和の王権を中心に、各地方にもフラッグシップ神社ともいうべき立派な社殿をもつ神社が必要だったことも想像に難くない。
確かに出雲のオオクニヌシ天津神に要求していた。
 
延喜式神名帳に記載されている『名神大社』は古来より特に霊験あらたかな特別な神社とされるが、これについてもやはり謎が多い…というか詳細な資料があまり存在していないようだ。
 
名神とはなんだろう?ほかの神社との違いは?
 
そこで名神大社、論社を含めすべて現在の本殿の位置を国土地理院地図にプロットする作業を行ってきたのはこれまでの投稿の通りである。
地域の一之宮も重要だと考え、名神ではないが式内社である一之宮も■印でプロットし加えた。
 
そしてどうやら距離や角度に規則的なものがあるのでは?と思い始めた。
 
①神社間の距離が約160~180kmのパターンが多いこと
 
二等辺三角形を作るケースが多いこと
 
③その180kmを半径とした円をいくつか描き、それを10等分するベクトル上に神社が多いこと
 
④そしてその配置が星座・星図のようにみえること
 
これらを念頭に、改めて円を10等分するラインを方位など意識しながら線を引いていくと神社の配置から列島を繋ぐ多数の『黄金三角形』が導きだされた。
円の中心となる神社は群を成しており、天の『特徴的な星座』を描き、まるで列島を一枚の星図で表すかのように配置されている。
 
基準線は円と十等分線~正十角形だった。
 
東国は北天を。
東海以西は黄道の星座。
(二至二分点…たとえば伊予国名神大社が構成するのはいて座の一部、つまり斗宿であり、南斗六星と呼ばれ、冬至点付近の星座である。)
 
ところで正十角形は正五角形や黄金三角形のベースでもあるので、正五角形の特性である五本の辺・五本の対角線(五芒星となる)はそれぞれ長さが等しくなることや黄金三角形の内角比1:2:2などを活かせば測量上もかなり有用ではないか?
また円の中心からのベクトルで方位角と距離から、球面上であっても位置を求めやすいように思う。
 
具体的な手法については今後も探究を続けていきたい。
これまで神社が描く図形について様々検討してきたが、その根底にある思想は古来から脈々と続く伝統的な信仰に、陰陽と五行が密接にそして深く混合されたものだと考える。蓬莱山や扶桑樹など神仙世界への憧れも感じる。
 
北天には玄武。
黄道~南の空には朱雀。
さらにさまざまな図像が重なり地上に投影され、
日本と人々を守り続けている。



■天の星々を地上に刻む

半径180kmの主要な円の中心となる名神大社

伊予神社 →南斗六星(いて座)
熱田神宮 →オリオン座
二荒山神社北極星・北斗七星
貫前神社 →ケフェウス座
◎若狭彦神社→ぎょしゃ座

地上に投影した星座を構成する神社だ。

伊予の円の中心は星図上、黄道白道の交点付近
夏の代表的な星座であるさそり座を内包する。

熱田の円の中心も星図上、黄道白道の交点付近
冬の代表的な星座であるオリオン座である。

天を地上に反映させる試みは古代中国にもあったというが…。
古代日本では天の星々を地上に神社として刻み込んだのではないだろうか?

【分野説】
中国全土を天の十二次,あるいは二十八宿に配当し,配当された星の位置によってそれぞれの国の吉凶を占おうとする古代占星術の基礎理論。十二次は天を西から東へ12等分したもの,二十八宿は天のおもな星を目標にして,西から東へ分割(これは不等分)したものをいう。古代の歴史書である《国語》に,周の武王が殷を伐(う)ったとき,歳星(木星)が鶉火(じゆんか)(南)に位置していたことから,鶉火を周の分野としたとある。また,《春秋左氏伝》にも歳星の位置によって吉凶を占った例がみえる。
(世界大百科事典 第2版「分野説」の解説より)

 

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■半径180kmの円の10等分線

円を中心から放射状に10等分する線分。内角の比が1:2:2となる黄金三角形をつくる。

黄金三角形の点と点が結ばれてネットワークがつくられていく。故に五芒星、菱形、平行四辺形、長方形などさまざまな図形ができる。

黄金三角形の垂直二等分線が18°傾きがあることで、五角形の辺と対角線のうち、子午線方向の線が2本とれる。

180kmの等辺をもつ黄金三角形の底辺は約111kmで緯度1°の距離の長さに近い。
五角形の辺、全てが緯度1°の距離の長さとなる。

主要な円の中心となる神社に着目すると、

伊予神社 →南斗六星
熱田神宮 →オリオン座
二荒山神社北極星・北斗七星
貫前神社 →ケフェウス座
若狭彦神社→ぎょしゃ座

円の中心は主要な星座であり、位置的にも意味がありそうだ。

天を地上に反映させる試みは古代中国にもあったというが…。

【分野説】
中国全土を天の十二次,あるいは二十八宿に配当し,配当された星の位置によってそれぞれの国の吉凶を占おうとする古代占星術の基礎理論。十二次は天を西から東へ12等分したもの,二十八宿は天のおもな星を目標にして,西から東へ分割(これは不等分)したものをいう。古代の歴史書である《国語》に,周の武王が殷を伐(う)ったとき,歳星(木星)が鶉火(じゆんか)(南)に位置していたことから,鶉火を周の分野としたとある。また,《春秋左氏伝》にも歳星の位置によって吉凶を占った例がみえる。

(世界大百科事典 第2版「分野説」の解説より)

 

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■神社配置の基準線と方位角108°聖なるライン

どうやら半径約180kmの円とそれをおおよそ10等分する円心からのベクトル上には名神大社や一之宮などの有力な古社が配置されているようだ。

鳥海山大物忌神社
貫前神社
●若狭彦神社(若狭姫神社)
伊予神社
●都農神社

それぞれがその円心となる5つの円。

半径180kmの円に内接する正十角形と正十二角形は神社配置の基準となると考えるが、正十二角形を時計回りに18°回転すると二つの図形の【共通傾きライン】として方位角108°を得ることができる。

これは黄金三角形の垂直二等分線と正三角形の一辺の傾きが同じことを意味する。

方位角108°は出雲大社伊勢神宮のラインでもあり、日本の伝統的な聖なるラインと考える。

また一方で東国では日光男体山・富士山・立山雄山の正三角形、関西では伯耆大山・剣山・石鎚山がそれぞれ測量のベンチマークになっているようだ。

日光男体山・富士山・立山雄山の正三角形の一辺は約170kmで等辺180kmの黄金三角形の垂直二等分線の長さに極めて近い値となる。

(※等辺180km(36°−72°−72°)の場合、平面上垂直二等分線の長さは171.19km、底辺の長さは111.24kmとなる。111.24kmは緯度一度の長さに近く、興味深い。)

立山⇒富士山のライン上に諏訪大社
富士山から日光男体山のライン上に秩父神社があり、
諏訪大社秩父神社鹿島神宮は同緯度ラインとなる。

出雲ー伊予 熊野本宮ー若狭彦 それぞれ子午線方向の円の半径だが、この4点を結ぶことで長方形ができる。
その線分上には剣山と伯耆大山があり、目印となっている。

その他、都農神社⇒熊野本宮大社のライン上には四国の足摺岬室戸岬があるなど、山・島・岬などをベンチマークに利用していると思われる。

そしてもうひとつ。大鳥大社を中心とした円がある。

これは鳥の図形をつくる基準線。

大鳥大社を要に
東翼が、気多−諏訪−安房
西翼が水若酢−出雲−宇佐
鳥の頭が籠神社
鳥の尾または足が丹生都比売神社。

円中心からのベクトルは12本。
角度は均等ではなく、
70°(35°×2)
60°(30°×2)
50°(25°×2)
それぞれ2組で360°となる。

南の空の星座(東海のオリオン、伊予の南斗六星伊弉諾神宮=アンタレスなど)と南方の守護・朱雀を重ねる意図があると思われる。

これまで投稿してきたように東国の円は北の空(常陸の北斗七星、信濃のカシオペヤ、寒川神社=ベガ・織女星など)を表し、北方の守護・玄武を重ねるのと対応しているのだ。

鳥の図を構成するラインは、貫前の円・若狭彦の円のそれぞれの接線、伊予の円の円心(伊予神社)付近を通るラインにもなっている。

天の地上投影。
北の空の星座と北方の守り玄武を。
南の空の星座と南方の守り朱雀を。

それを重ね描くための基準線が5つの180km半径の円と円心からの10等分線なのではないだろうか?

 

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■神社配置の基準線と方位角108°聖なるライン

どうやら約180kmの半径の円とおおよそ10等分する円心からのベクトル上には名神大社や一之宮などの有力な古社が配置されているようだ。

鳥海山大物忌神社
貫前神社
●若狭彦神社(若狭姫神社)
伊予神社
●都農神社

それぞれがその円心となる。

半径180kmの円に内接する正十角形と正十二角形は神社配置の基準となると考えるが、正十二角形を時計回りに18°回転すると二つの図形の【共通ライン】としてに方位角108°を得ることができる。

これは黄金三角形の垂直二等分線と正三角形の一辺の傾きが同じことを意味する。

方位角108°は出雲大社伊勢神宮のラインでもあり、日本の伝統的な聖なるラインと考える。

また一方で東国では日光男体山・富士山・立山雄山の正三角形、関西では伯耆大山・剣山・石鎚山がそれぞれ測量のベンチマークになっているようだ。

日光男体山・富士山・立山雄山の正三角形の一辺は約170kmで等辺180kmの黄金三角形の垂直二等分線の長さに極めて近い値となる。

立山⇒富士山のライン上に諏訪大社
富士山から日光男体山のライン上に秩父神社があり、
諏訪大社秩父神社鹿島神宮は同緯度ラインとなる。

出雲ー伊予 熊野本宮ー若狭彦 それぞれ円の半径だが、この4点を結ぶことで長方形ができる。
その線分上には剣山と伯耆大山があり、目印となっている。

その他、都農神社⇒熊野本宮大社のライン上には四国の足摺岬室戸岬があるなど、山・島・岬などを測量に利用していると思われる。

そしてもうひとつ。大鳥大社を中心とした円がある。
これは鳥の図形をつくるライン。

南の空の星座と南方の守護・朱雀を重ねる意図があると思われる。

東国の円は北の空を表し、北方の守護・玄武を重ねるのと対応しているのだ。

鳥の図を構成するラインは、貫前の円・若狭彦の円のそれぞれの接線、伊予の円の円心(伊予神社)を通るラインにもなっている。

北の空の星座と北方の守り玄武を
南の空の星座と南方の守り朱雀を

それを描くための基準線が180km半径の円と円心からの10等分線なのではないだろうか?

 

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