古代。天子は天からのメッセージに忠実に従う必要があった。
古代中国において常に注意深く天体を観測し政治を行っていた。
十二次や二十八宿を地上の国々に充てる『分野説』もその一つの形だったのかもしれない。(天の地上投影)
自然への畏怖・崇拝や祖霊への祈りを起点とし、おそらく弥生・縄文と遡るのは間違いないだろう。そしていつしか社殿が造営されるようになり、伊勢の『神宮』を頂点とするヒエラルキーに組み込まれていった。
名神とはなんだろう?ほかの神社との違いは?
そしてどうやら距離や角度に規則的なものがあるのでは?と思い始めた。
①神社間の距離が約160~180kmのパターンが多いこと
②二等辺三角形を作るケースが多いこと
③その180kmを半径とした円をいくつか描き、それを10等分するベクトル上に神社が多いこと
④そしてその配置が星座・星図のようにみえること
これらを念頭に、改めて円を10等分するラインを方位など意識しながら線を引いていくと神社の配置から列島を繋ぐ多数の『黄金三角形』が導きだされた。
円の中心となる神社は群を成しており、天の『特徴的な星座』を描き、まるで列島を一枚の星図で表すかのように配置されている。
基準線は円と十等分線~正十角形だった。
ところで正十角形は正五角形や黄金三角形のベースでもあるので、正五角形の特性である五本の辺・五本の対角線(五芒星となる)はそれぞれ長さが等しくなることや黄金三角形の内角比1:2:2などを活かせば測量上もかなり有用ではないか?
また円の中心からのベクトルで方位角と距離から、球面上であっても位置を求めやすいように思う。
具体的な手法については今後も探究を続けていきたい。
これまで神社が描く図形について様々検討してきたが、その根底にある思想は古来から脈々と続く伝統的な信仰に、陰陽と五行が密接にそして深く混合されたものだと考える。蓬莱山や扶桑樹など神仙世界への憧れも感じる。